[埼玉県]熊谷うちわ祭に向け取り外せる中央分離帯の「切り替え」作業

2026/7/22(水) 06:25

熊谷うちわ祭「年番町筑波区」が7月16日、熊谷市役所通りのお祭り広場周辺で道路自体を祭り仕様へと切り替える準備作業を行った。

熊谷市役所道路課によると、1992(平成4)年に市が策定した「クロスシンボルロード構想」を基にお祭り広場周辺の検討が進められ、1999(平成11)年のアンダーパス開通と同時期に現在の道路が整備された。構想当時、祭り関係者と現場で協議を重ね、「山車が集まる場所で段差を作らないこと」や「信号機を可動式にして山車との接触を防ぐこと」などを検討した。

この日は9時からクレーン車でブロックを一つずつ裏返す作業が行われた。「取り外せる中央分離帯」は、道路の微妙なカーブに合わせてブロックの長さが異なり、大きい物は長さ2メートル、土台の幅60センチ、高さ35センチに及ぶ。裏面はアスファルトの路面と一体化するようになっており、裏返すことで段差が解消される仕組み。SNSで作業時間を知り見学に来た市民やスマートフォンで撮影する通行人の姿も見られた。近くに住むという女性の一人は「ブロックが平らになる仕組みは知っていたが、実際の作業を見るのは初めて。お祭りのためにここまでするなんて」と感心した様子だった。

熊谷うちわ祭りは「関東一の祇園(ぎおん)」と呼ばれ、熊谷の夏の風物詩として知られる同祭。「疫病退散」「五穀豊穣(ほうじょう)」を願う八坂神社(熊谷市鎌倉町)の祭礼行事で、毎年7月20日から3日間行い、75万人以上の人出でにぎわう。12町区の山車や屋台が、おはやしの音色を響かせながら巡行する。

長さ2m、高さ35cmセンチのコンクリートブロックをただ吊り上げるだけでなく、傷をつけずに「裏返す」という繊細な玉掛け・操縦技術が求められる現場です。クレーンオペレーターの腕の見せ所でしたね。

1992年の構想段階から、祭り関係者だけでなく道路課や当時の設計・施工業者が「山車を通すために中央分離帯を反転式にしよう」と考え、それを実現させたことに感動します。 クレーンで吊り上げるための「吊り穴」の位置や、長年埋まっていても固着せずにスムーズに抜ける構造など、当時の技術者がいかに知恵を絞ってこのインフラを作ったかが伝わってきます。

 

※写真はイメージ図です。


詳しくはこちら▽[引用元 / 熊谷経済新聞]
 

 
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